索道安全報告書

索道安全報告書

令和5年度 Hakuba47 WINTER SPORTS PARK

  • 第1ゴンドラリフト
  • 第2ペアリフト
  • 第3ペアリフトA線B線
  • 第4クワッドリフト
  • 第5高速ペアリフト

内容

  1. ご来場下さるお客様へ
  2. 基本方針と安全目標
  3. 故等の発生状況とその再発防止処置
  4. 輸送の安全確保の為の取り組み
  5. 当社の安全管理体制
  6. 利用者の皆様との連携とお願い
  7. 連絡先

1. ご来場下さるお客様へ

当社の索道事業(リフト、ゴンドラ)に対し、日頃の御利用と御理解、誠にありがとうございます。
当社は、経営理念の第1に安全の確保を掲げ、法令の遵守と共に安全輸送に努めております。
本報告書は、鉄道事業法及び安全管理規定に基づき、安全確保のための取り組みや、安全の実態について、自ら振り返ると共に、広く御理解頂く為に公表するものです。皆様からの声を輸送の安全に役立てたく、積極的な御意見を頂戴いただければ幸いです。

株式会社 白馬フォーティセブン
代表取締役社長 太田達彦

2. 基本方針と安全目標

基本方針
当社の経営理念の第一は安全の確保です。「安全基本方針」を次のように掲げ、社長以下従業員に周知徹底しております。

  1. 一致団結して輸送の安全の確保に努めること。
  2. 輸送の安全に関する法令及び関連する規程(本規程を含む)をよく理解するとともにこれを遵守し、厳正、忠実に職務を遂行すること。
  3. 常に輸送の安全に関する状況を理解するように努めること。
  4. 職務の実施に当たり、推測に頼らず確認の励行に努め、疑義のある時は最も安全と思われる取扱いに努めること。
  5. 事故・災害等が発生したときは、人命救助を最優先に行動し、速やかに安全適切な処置を行う事。
  6. 情報は漏れなく迅速、正確に伝えること。
  7. 常に問題意識を持ち、必要な変革に取り組むよう努めること。

安全目標
第R4年次索道輸送安全目標(R4年度~R8年度)は次表の通りとなります。

区分項目内容
定量的な目標設備不具合による事故乗客の死亡を伴う事故を発生させない
人身傷害事故5年間の発生件数を1件以下とする

3. 故障等の発生状況とその再発防止処置

(1)索道運転事故(索道人身傷害)
  報告した事例はありません。
  対策

(2)災害(地震や暴風雨、豪雪)
  令和5年度、第4クワッドリフトにおいて、倒木による運行停止が21.5時間ありました。

なお強風による運行停止は以下の通りです。

第1ゴンドラリフト1.0時間
第2ペアリフト0時間
第3ペアリフトAB線0.5時間
第4クワッドリフト4.5時間
第5高速ペアリフト18.5時間

雷発生及び機械故障による運行停止は以下の通りです。

第1ゴンドラリフト0時間
第2ペアリフト0時間
第3ペアリフトAB線0時間
第4クワッドリフト21.5時間
第5高速ペアリフト1.0時間

(3)インシデント(事故の兆候)
令和5年度、国土交通省へのインシデント報告は、R6年2月26日に第4クワッドリフトにおいて発生した倒木による不完全放索1件となります。

(4)行政指導
令和5年度、国土交通省の保安監査がありました。行政指導はありませんでした。


4. 輸送の安全確保の為の取り組み

(1)人材教育
当社では、輸送や皆様の安全に役立つよう、シーズン営業開始前に施設及び取扱いについての安全教育を実施しております。また、各索道には1名以上の救急法(A単位)所持者を配置しております。

(2)緊急時対応訓練
毎年、シーズン営業前に従業員一同にて救助訓練を実施しております。

(3) 安全のための投資と支出
令和5年度には、第1ゴンドラリフト支柱ビーム交換工事、第1ゴンドラリフト握索機オーバーホール22台、第1、第3ペアリフト鋼索交換工事、第3ペアリフトA線折返し滑車オーバーホール、第4クワッドリフト支柱ビーム交換工事、第4クワッドリフト握索機オーバーホール、第5高速ペアリフト支柱ビーム交換工事、第5高速ペアリフト減速機ピニオンギヤオーバーホール等で約9千万円の修繕費となっております。





令和6年度予定
第1ゴンドラリフト握索機オーバーホール20台
第4クワッドリフト支柱ビームブッシュ交換、握索機オーバーホール30台
第5高速ペアリフト支柱ビームブッシュ交換、握索機オーバーホール22台、山麓シーケンサ更新工事

以上となっております。


5.当社の安全管理体制



社長輸送の安全に関する最高責任者。
安全統括管理者索道事業の輸送の安全に関する業務の統括をする。
ゲレンデマネージャー統括管理者の補佐及び索道の運行管理及び索道施設の保守管理その他の技術上の事項に関する業務を統括する。
索道技術管理者索道統括管理者の指揮の下、索道の運行管理及び索道施設の保守管理その他の技術上の事項に関する業務を統括する。
索道主任(索道技術管理員)索道技術管理者の指揮の下、索道技術管理者の行う業務の補助を行う。

6.利用者の皆様との連携とお願い


(1)お客様からの声や頂いたご意見等を大切にし、それらを運営に活かし、より信頼性の高い事業にしたく、下記の7に記す連絡先に何なりとご連絡頂きます様宜しくお願い致します。

(2)リフト乗車時の注意事項

  1. 初心者のお客様で、リフト乗車に不安があるお客様は、その旨を係員に申し出てください。ご乗車をサポート致します。
  2. リフト上は喫煙及び飲食は不可となっておりますので、お願い致します。
  3. リフトの線下(リフトが通っている下の斜面)は滑走できません。万が一滑走されまして、雪崩や他のお客様に被害等出るような事態になりましたら、被害に応じた対応を取らせて頂きますので、ご了承ください。
  4. リフトからの飛び降りや揺らすのは厳禁です。ロープが支柱にあるローラーから外れて大事故になる可能性がありますし、前後にご乗車されている他のお客様の転落につながる可能性があります。
  5. ウェアーや携帯品がリフトに引っ掛かる事がありますので、注意してください。
  6. 乗降の際は必ず係員の指示に従ってください。
  7. リフトなど運行に支障をきたす風や雷等により停止する場合があります。お客様の安全を第一に考えての処置となりますので、そうした場合は係員の指示に従い、速やかに安全区域へと移動願います。
  8. 滑走具の手持ち乗車は原則禁止しております。

(3)スノースポーツ安全等につきましては下記をご参照ください。
   一般財団法人 日本鋼索交通協会

7.連絡先

安全報告書、安全への取り組みへのご意見、ご感想などお寄せください。
〒399-9211
長野県北安曇郡白馬村大字神城24196-47
株式会社 白馬フォーティセブン
ゲレンデ事業部 ゲレンデマネージャー 太田 浩
Tel 0261-75-3533 Fax 0261-75-3566
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