5月下旬、雲ひとつない晴天の日。午前9時、Hakuba47からバスに乗り込み里山ツアーに出発する。バスは国道148号線を北上し小谷方面へ。窓から眺める白馬の山々は、頂にまだ多くの雪を残し、とても巨大で、自分に迫ってくるようにさえ感じてしまう。遠くから見る北アルプスも美しいが、近くで見ると山の雄々しさがダイレクトに伝わってくるからだろう。松川橋から眺める山々はとても美しく、バスが何故ここで止まらないのかとさえ思えてくる。「山の雪解けの頃、残雪と岩肌のつくる模様のことを雪形といいます。昔の人は雪の解け具合で農耕の目安にしていたそうです。“武田菱”や“鶏”のような模様を見ることができますよ」山々に見とれる私たちの心を見透かしたような、ガイドさんの「雪形」の説明。また改めて皆が窓の外の山々に釘付けになる。

棚田100 選にも選ばれている美しい棚田が広がる。重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、昔ながらの古民家や風景が残っている

吊橋から望む北アルプスの眺めは白馬でも抜群。周辺は大出公園として整備されている。橋のたもとには江戸時代後期の茅葺きの民家が移築修復されている

真夏でも都会とは違って、心地よい暑さの白馬。小さな子どもが親の手を引いて、全国から家族が集まるサバイバルキャンプ。雄大な北アルプスの山麓に解 き放たれた子どもの笑顔は、みんなキラキラしていて、普段はおとなしそうな子でも、ワクワクする自分の気持ちを抑えきれないでいる。
夏の白馬の楽しみといえば、やはり登山だ。北アルプスの雄大な山々は、その圧倒的な存在感で多くの人々を引きつける。春に花を咲かせていた野草は夏に小さな実をつけ、雪に覆われていた谷は小川となる。四季それぞれ、朝昼夕晩ごとに違う表情をする山に魅せられて、人々は飽くることなく何度も山へと足を運ぶ。
この日は栂池自然園から天狗原と風吹大池を経由して蓮華温泉に降りるコースをたどった

このルートでも特においしいと評判の水場。北アルプスの山々は、こうした水場が豊富だ